皆様こんにちは。NVCの坂巻です。
今回も2026年8月に、Black Hat USA 2026と同時期に開催されている、世界最大級のハッカーコミュニティイベント「DEF CON 34」に参加してきましたので、その様子をお届けします!

↑会場前の記念撮影(左が筆者)
今年も弊社(NVC)から3名の技術者が参加しました。
私は昨年に引き続き2回目の参加です。
<ご興味がある方は、以下過去の参加レポートも参照ください。>
【参加レポ】DEFCON 33に今年も参加してきました!
【参加レポ】DEFCON32に行ってきました!
【参加レポ】DEF CON 31に行ってきました!
1.DEF CONとは
DEF CONは1993年から開催されている世界最大級のハッカーコミュニティイベントです。
同時期に開催されるBlack Hat USAが企業による製品展示や最新技術の発表を中心とした商用カンファレンスであるのに対し、DEF CONは参加者主体のコミュニティイベントであり、講演に加えてCTF(Capture The Flag)やハンズオン、コンテストなど、実際に手を動かしながら学べるコンテンツが数多く用意されています。
また、会場には「Village」と呼ばれるテーマごとのコミュニティエリアが設けられています。AIやクラウド、アプリケーションセキュリティ、IoT、自動車、航空、Social Engineeringなど、それぞれの分野に特化しており、各Villageでは講演やハンズオンが行われています。
今年のDEF CON 34は、2026年8月6日(木)から8月9日(日)までの4日間、昨年に引き続きLas Vegas Convention Center(LVCC)で開催されています。

アクセス面では、LVCCが完成したことで、昨年よりも会場まで移動しやすくなっていました。以前はモノレールの駅から日陰の少ない屋外を歩く必要がありましたが、今回は駅を降りてすぐにLVCC内へ入り、会場までほとんど屋内で移動できます。
8月のラスベガスは非常に暑いので、冷房の効いた屋内を通って会場まで行けるのはとても助かりました。

今年のバッジは…?
DEF CONでは毎年、参加者向けパスとして趣向を凝らしたオリジナルバッジが配布されます。今年のDEF CON 34でもユニークなデザインのバッジが配布されていました。
今年のバッジは、電池を入れると光る仕組みになっており、参加者ごとに異なる光り方をしていました。さらに、QRコード読み取り用の小型カメラが内蔵されており、他の参加者のバッジに表示されたQRコードを読み取ることで、その人の光り方を自分のバッジでも再現できるようになっています。

2.様々なVillageの雰囲気をご紹介!
DEF CON最大の魅力の一つが「Village」です。
今年もAI VillageやCloud Village、AppSec Village、Recon Village、Car Hacking Villageなど、多彩なVillageが予定されており、自分の興味や専門分野に合わせて自由に見て回れるのもDEF CONならではの魅力です。
↑(左上)プログラムした操作をロボットに実行させ、ゲームを自動プレイする展示/(上中央)大型トラックを使った車両セキュリティのチャレンジ/(右上)実際の機器を使ったハッキングチャレンジ/(下中央)実際の船舶を使った海事システムのセキュリティ展示/(右下)内部まで見学できる軍用車両の展示
今年も体験型チャレンジが盛りだくさんでしたが、特に印象に残ったのは、自動販売機を使ったCTFです。参加者はPCを使って用意されたチャレンジに挑戦し、問題を攻略することで電子バッジなどを獲得できる仕組みになっています。
実際に自販機の前でPCを広げながら試行錯誤する参加者の姿が多く見られました。
こうした実際に手を動かしながら楽しめるコンテンツが多いのも、DEF CONならではの面白さだと感じます。
3.講演の様子をご紹介!
今年は特に、AIエージェントやMCP(Model Context Protocol)に関するセッションに注目していました。
近年は、AIエージェントが認証情報を保持し、外部ツールやクラウドサービスと連携しながら処理を実行するケースが増えています。そのため、AIエージェントへ与えられる権限や認証情報、利用するツールなどが、今後どのような攻撃対象となり、どのような対策が議論されるのかに興味がありました。
実際の講演でも、AI関連のテーマはAI Villageのような専門トラックだけではなく、Cloud、Identity、AppSec、OTなどさまざまな分野へ広がっていました。また、AIそのものを扱う講演だけではなく、AIエージェントを利用した攻撃や、MCP・Pluginsなどの実行基盤、ソフトウェアサプライチェーンと組み合わせた内容も数多く見られました。

こうした講演内容からは、AIを独立したテーマとして扱うというよりも、従来の攻撃・防御・開発・運用といった既存のセキュリティ領域へAIエージェントが入り込み、新たな攻撃面や検討事項として扱われ始めていると感じました。
しかし、イベント全体がAIエージェント一色だったというわけではありませんでした。最新の脆弱性や攻撃手法を取り上げ、実際のデモを交えながら解説するような、DEF CONらしい講演も多く見られました。そうした従来から扱われてきたテーマの中にも、新たな攻撃対象や攻撃手法の一つとしてAIが取り入れられていた点が印象的でした。
4.まとめ
DEF CONは、最新のセキュリティ技術に触れられるだけでなく、世界中の研究者やエンジニア、コミュニティメンバーが集まり、知識や経験を共有する独自の文化を体感できるイベントです。
Black Hatとは異なる視点でセキュリティの最前線に触れられる点も大きな魅力であり、技術者はもちろん、セキュリティに携わる多くの方にとって学びの多いイベントだと感じました。
セキュリティに関心のある方は、ぜひ来年のDEF CONに現地に赴いて参加されてみるのはいかがでしょうか?
NVCでは最新情報の収集のため、今後もこうしたIT/セキュリティイベントに参加していく予定です。イベントで知りえた、現場の「リアル」な声や技術トレンドをこれから皆さまにお届けしてまいりますので、ぜひ次のイベント参加レポートを楽しみにしていただければと思います。
なお今回は「DEF CON」のみではなく「Black Hat」と「BSides」にも参加しています。参加レポートは随時更新していきますので、ご期待ください!
興味がある方はぜひ以下の参加レポートもご一読ください!
【参加レポ】NVCラスベガス出張2026総集編 <近日公開予定!>
【参加レポ】BSides LV 2026
【参加レポ】Black Hat USA 2026





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