【参加レポ】DEFCON32に行ってきました!

 2024.08.29  株式会社ネットワークバリューコンポネンツ

皆さんこんにちは。NVC ネットワークエバンジェリストの飯田竜司です。
今回は2024年8月、Black Hatと同時期に開催されていたDEFCON 32についてお届けしたいと思います。

【参加レポ】DEFCON32に行ってきました!※参考:過去の参加レポートにご興味がある方は、こちら(2023年の参加レポート)も参照ください。

DEFCONとは

DEFCONとは、1993年から開催されているハッカーや研究者、学生などが集まる祭典です。CTF(Capture the Flag)と呼ばれるセキュリティ競技や物理的なハッキング演習などを実際の機器に触れながら体験できるイベントとなっています。

例年CAESARS FORUMで行われていましたが、32回目の開催となる今回は会場が変更となり、Las Vegas Convention Centerでの開催となりました。去年と異なり、会場がかなり大きいため、複数の会場間の移動もなく快適でした。

会場のLas Vegas Convention Center↑会場のLas Vegas Convention Center

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今年のバッジはRPG風のゲームが搭載されたハイテクなものに

毎年様々な趣向が凝らされているDEFCONのバッジですが、今年はDEFCON会場を模したデジタルゲームが取り入れられたハイテクなバッジになっていました。おそらく過去のDEFCONバッジの中では断トツで手の込んだバッジになっていたのではないでしょうか。

説明書と一緒にバッジが配布された
↑説明書と一緒にバッジが配布された

RPG風のゲームがインストールされており、DEFCON会場内がそのままマッピングされてQRコードやアイテムを集めると、DEFCONの歴史や豆知識が分かるというユニークな作りになっていました。また、このバッジは自分で好きな色に光らせることもできるので、会場にいる人たちが思い思いの色で光らせて遊んでいました。

バッジでRPG風のゲームがプレイできる。DEFCONの会場と連動したMAPになっている↑バッジでRPG風のゲームがプレイできる。DEFCONの会場と連動したMAPになっている

ちなみに去年まではDEFCON会場で現金でしかやり取りができなかった参加費ですが、今年からクレジットカードでの事前支払いが可能になりました。海外で$400以上を現金で持ち歩きたくなかったので、ありがたいですね。

会場は東京ドーム約6個分!

今回、会場は3階に分けて設置されていました。メインは1階で、右下の4つのホールでそれぞれ講演が行われていました。それぞれのテーマごとにブースを設けている「Village」や、協賛やグッズの販売を行う「Vendor」などがあります。
Las Vegas Convention Centerは公式サイトから2,934,153平方フィートとあるので、およそ272,600平方メートル、東京ドームで換算すると約5.83個分と非常に大きいことが分かります。
日本最大のコンベンション施設である、幕張メッセも210,000平方メートルなので、その大きさが伺いしれます。

会場は東京ドーム約6個分!

※引用 https://defcon.org/images/defcon-32/dc-32-map-public.pdf

去年までは、会場間移動もあり、人の移動で混雑することもありましたが、今年は動線もしっかり取られていて、人が多いものの混雑するほどではありませんでした。注目度の高いセッションなどは待機列ができていましたが、通行を妨げるようなことはなかったです。

各会場への案内がしっかりとなされており迷わないように配慮されている
↑各会場への案内がしっかりとなされており迷わないように配慮されている

今年も様々なビレッジが出展

去年に引き続き、様々なジャンルのビレッジが出展されていました。去年ハッキング体験コーナーで見たテスラは今年も展示されていたので、まだ誰もハッキングできていないようです。

(左)テスラ車のハッキング(中央上)ピンボールでハイスコアを競うコンテスト (中央下)カードゲームでセキュリティインシデント対応を学ぶコンテンツ (右上)攻撃者と防衛者に分かれて戦う様子 (右下)アルミホイールで素敵な帽子を作って競うコンテスト

↑(左)テスラ車のハッキング(中央上)ピンボールでハイスコアを競うコンテスト
↑(中央下)カードゲームでセキュリティインシデント対応を学ぶコンテンツ
↑(右上)攻撃者と防衛者に分かれて戦う様子
↑(右下)アルミホイールで素敵な帽子を作って競うコンテスト

会場が広くなった分、快適にはなったのですが去年ほどの距離感はなくなってしまったのは少し残念です。言い方は変ですが小綺麗になってしまった感じでしょうか。会場が新しいこともあり、DEFCONのアングラ感は少し減っていた気がします。

今年も様々な体験ブースがありましたが、LANケーブルの作成スピードコンテストに参加してきました。参加者はLANケーブルとRJ-45と呼ばれる端子が2つ渡され、ボタンを押してスタート。両端を作成して正しく配線できていればカウントが止まるという仕組みになっており、何とか7位に入ることが出来ました。(翌日には記録更新されていてランク外になっていましたが)

LANケーブル作成コンテスト用の専用機械。正しく配線できたLANケーブルを両端に差し込むことでタイマーがストップする仕組み
↑LANケーブル作成コンテスト用の専用機械。正しく配線できたLANケーブルを両端に差し込むことでタイマーがストップする仕組み

(左)筆者が挑戦している様子 (右)筆者が7位にランクインできて喜ぶ様子。ちなみに翌日にはランク外になっていた
↑(左)筆者が挑戦している様子
↑(右)筆者が7位にランクインできて喜ぶ様子。ちなみに翌日にはランク外になっていた

他にも工場プラントを模した模型を使って実際にハッキングを体験できるブースや、はんだ付けが行えるブースなどがあり、3日間いても体験しきれないくらいの多くのブースが展示されていました。

工場プラントを模した模型と制御システムが展示されており、疑似的に攻撃が体験できる↑工場プラントを模した模型と制御システムが展示されており、疑似的に攻撃が体験できる

(左)3Dプリンタが配置されており生成を体験できるブース (右)ピッキングツールが無造作に置いてあり、好きなように鍵開けが体験できる↑(左)3Dプリンタが配置されており生成を体験できるブース
↑(右)ピッキングツールが無造作に置いてあり、好きなように鍵開けが体験できる

まとめ

今回のDEFCONは会場が変更されたこともあり、移動の面や混雑などが解消されて快適に過ごすことができました。アクセス面で一点あるとすれば、モノレールの駅から少し離れているというところでしょうか。ラスベガスの気候は非常に暑いので短時間でも熱中症にならないように注意が必要です。会場内にはセルフで水を汲めるスポットなどもあるので、水筒が1つあると良いかもしれません。

様々なビレッジが出展しており、さながら同好会といった感じで和気あいあいといった印象でした。現場ならではの小話などを聞けたりするので、特にエンジニアはとても楽しめるイベントになっていると思います。もし興味があれば参加してみるのはいかがでしょうか?

NVCでは最新の技術やソリューションなどをいち早くお届けするために様々な活動を行っております。このような海外のイベントなどの参加レポを今後もお届けできればと思います。

なお今回は「DEFCON」のみではなく「Bsides」と「Black Hat」にも参加しています。興味がある方はぜひ以下の参加レポートご一読ください!

【参加レポ】BSides Las Vegas 2024に行ってきました!
【参加レポ】Black Hat USA 2024に行ってきました!
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