【参加レポ】Black Hat USA 2026に行ってきました!

 株式会社ネットワークバリューコンポネンツ

皆様こんにちは。セキュリティエバンジェリストの佐藤です。

2026年、今年もこの季節がやってまいりました!
例年8月といえば、IT業界、特にセキュリティ業界では非常に熱いお祭りが開催されます。それがラスベガスで開催される「Black Hat」や「DEF CON」です。
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↑会場前での記念撮影(写真左が筆者)

今年もNVCから技術者3名で参加しました。

本ブログでは、今年のBlack Hatの現地の様子や、出展ブースを回る中で感じたセキュリティ市場の変化をお届けします。

<興味のある方は、過去の参加レポートもあわせてご覧ください。>
2025年参加レポート
2024年参加レポート
2023年参加レポート

Black Hatとは

まずは、Black Hatについて簡単に紹介します。

Black Hatは、世界最大規模の情報セキュリティカンファレンスの一つです。米国、アジア、欧州の3地域で開催されており、その中でも最大規模となるのが、米国ラスベガスで開催されるBlack Hat USAです。
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Black Hat USA 2026も、例年どおりMandalay Bay Convention Centerで開催されました。
イベント期間は8月1日から6日までの6日間です。8月1日から4日までの前半4日間にはトレーニングが行われ、8月4日には特定のテーマを扱うサミットも開催されました。

今年は8月4日の夕方からBusiness Hallがオープンし、翌日以降のキーノートやブリーフィングに先駆けて、出展ブースを見学できるスケジュールとなっていました。Business Hallには、約450社のセキュリティベンダーや関連企業が出展していました。
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Black Hatでは、最新のセキュリティ情報が発表されるキーノートやブリーフィング、各種セッションに参加できます。そのほかにも、製品の展示やデモ、さまざまな体験企画、参加者同士の情報交換の場が用意されていることが特徴です。

2026年のBlack Hatの印象

今年のBlack Hatに現地で参加して最も強く感じたのは、昨年に引き続き「AI」への関心が非常に高いことです。
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昨年は、「AIをセキュリティにどう活用するのか」というAI for Securityと、「AIを安全に利用するにはどうすべきか」というSecurity for AIの二つの観点を掲げるブースが多く見られました。
*昨年の印象は、2025年Black Hatレポートで詳しくまとめています。興味のある方は、そちらもあわせてご覧ください。

今年も、AIを活用したセキュリティ運用の効率化や自動化に関するメッセージは非常に多く、引き続き会場の中心的なテーマとなっていました。

特に、AIエージェントが自ら調査や分析を行い、優先順位付けや対応まで支援するなど、実際のセキュリティ業務の中でどのように活用するかを示す展示が多く見られました。

一方で、AIエージェントを安全に運用するための視点も、昨年より多く見られるようになりました。

AIエージェントによる自動化がより具体的に

特に印象的だったのは、AIを単なる情報整理や回答支援の機能として利用するのではなく、セキュリティ運用の一部を担う存在として位置付けるメッセージが増えていたことです。
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ブースでは、アラートの調査や分析、脅威情報の整理、対応すべき対象の優先順位付けなど、これまで人が行っていた作業をAIエージェントが支援したり、自動化したりするソリューションが多く紹介されていました。

昨年からAIエージェントを活用したセキュリティ運用は注目されていましたが、今年は「AIエージェントで何ができるか」という説明だけでなく、実際の運用フローの中でどのような役割を担わせるのかが、より具体的に示されていた印象があります。

AIエージェントを安全に活用する視点も広がる

AIエージェントの活用に加えて、その安全性を意識した展示が増えていたことも、今年の変化の一つです。

AIエージェントが業務やセキュリティ運用の中でシステムを操作するようになれば、どのような権限を与えるのか、認証情報をどのように管理するのか、実行した操作をどのように把握するのかといった対策も必要になります。

会場では、AIエージェントそのものを監視し、管理するソリューションに加え、AIエージェントが利用するサービスアカウントやAPIキーなどのNHI(Non-Human Identity)について、権限を可視化し、制御するソリューションも見られました。
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こうしたAIエージェントとNHIの双方を対象としたセキュリティ対策の訴求は、昨年より増えているように感じます。

 

公開されているセッション一覧でも、AIエージェントによる脅威ハンティングや脆弱性発見の自動化に加え、権限管理、認証情報、ツール実行、サプライチェーンなど、関連するテーマが多く取り上げられていました。

また、AIだけでなく、Application Security、Exploit Development、クラウド、Identity、ハードウェアや組み込み機器など、Black Hatらしい幅広い技術領域も引き続き扱われています。

AIが従来のセキュリティ技術を置き換えたというよりも、既存のさまざまな領域に入り込み、攻撃と防御の両方を変化させている。これが、今年のBlack Hatから受けた全体的な印象です。

現地の様子を紹介

ここからは、もう少し詳しく現地の雰囲気をご紹介します。

Black Hatは技術者向けの色が強いカンファレンスです。ビジネスイベントではありますが、参加者の服装は比較的ラフで、今年もBlack Hatならではの自由な雰囲気が広がっていました。

昨年は会場全体が少し落ち着いている印象でしたが、今年は展示エリアが広がり、イベントとしての活気や勢いが戻ってきたように感じます。ブースも華やかになっている一方、以前のようにゲームや派手な演出を前面に出す展示はそれほど多くなく、全体的に洗練された印象を受けました。展示の規模も大きくなり、少しRSA Conferenceに近い雰囲気も感じました。
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会場内には、ファミリーレストランをイメージしたブースや、森のような装飾が施されたブース、クレーンゲームを楽しめるブースなど、目を引く展示もありました。その場で葉巻を作って配布する企画や、Black Hat公式のドローン、レゴの体験ブースなど、ラスベガスらしい遊び心も健在です。
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↑会場内ブースでのゲームの様子

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↑公式のDRONE ZONE(ドローンゾーン)の様子

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↑公式のBRICKS & PICKS(レゴゾーン)の様子

ブースでのコミュニケーションは、以前よりも短時間で要点を確認する、効率的な進め方が増えている印象を受けました。一方で、こちらの質問に対し、デモを交えながら丁寧に説明してくれるベンダーも多くありました。

展示の華やかさだけでなく、製品の特徴や今後の方向性について直接意見を交わせることも、現地で参加する大きな魅力です。

まとめ

セキュリティに関する業務に携わる技術者にとって、Black Hatは多くの刺激を得られるイベントだと思います。

イベントへの参加は有償であり、米国で開催されるため、移動や言語の面で参加のハードルがあります。それでも、世界中のセキュリティベンダーや技術者が集まる会場の雰囲気や、最新の製品や技術を直接体験できることには、現地参加ならではの価値があります。

また、毎年継続して参加することで、同じAIというキーワードであっても、各社の訴求や市場の関心がどのように変化しているのかを確認できます。

機会があれば、ぜひ一度現地を訪れ、Black Hatの雰囲気を体験してみてはいかがでしょうか。

NVCでは、最新のセキュリティトレンドや技術情報を収集するため、今後も国内外のITやセキュリティ関連イベントに参加していく予定です。次回のイベント参加レポートも、楽しみにしていただければと思います。

例年どおり、今年もBlack Hat以外の関連イベントに参加しています。興味のある方は、以下の参加レポートもあわせてご覧ください。

2026年の参加レポートはこちら!
【参加レポ】NVCラスベガス出張2026総集編 <近日公開予定!>
【参加レポ】BSides LV 2026
【参加レポ】DEF CON 34 <近日公開予定!>

 


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