生成AI導入で押さえたいセキュリティ課題とは?
Cloudbase AIで実現する安全なAI活用

     坂巻 佑亮

はじめに

生成AIは、すでに「導入するか」を議論する段階ではありません。
文章作成や情報収集、資料作成の補助など、業務効率化を支えるツールとして、多くの企業で活用が進んでいます。一方で、利用するAIサービスの多様化や、個人アカウントでの利用など、組織として管理すべき課題も顕在化し始めています。
実際に、ChatGPTではプロンプトによって会話内容が外部に送信される可能性のある脆弱性が報告され、修正された事例もあります。生成AIを業務で安全に活用するには、単に利用を許可するだけでなく、組織として適切に管理できる仕組みが必要です。

本ブログでは、生成AI活用を進める組織が考えるべきセキュリティ課題と、Cloudbase AIによる対策について紹介します。

組織に広がる生成AI活用と、安全な利用に向けた課題

生成AIの企業利用は、ここ数年で急速に広がっています。

総務省の「令和7年版 情報通信白書」では、日本における2024年度の生成AIサービスの個人利用経験が2023年度調査から約3倍に増加したことに加え、生成AIを活用する方針を定めている企業の割合も同様に増加していることが示されています。

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出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ (2026/07/01参照) 

この調査が行われた2024年度以降も、生成AIサービスの高度化や業務アプリケーションへの組み込みがさらに加速をしています。皆様が今まさに体感しているように、生成AIは一部の利用者が試験的に使うものから、日常業務を支援する身近なツールへと変化しつつあります。こうした流れを踏まえると、企業における生成AI活用は、今後もさらに広がっていくと考えられます。

こうした利用拡大の背景には、生成AIそのものの進化があります。文章の要約、表現の見直し、情報収集、アイデア出し、資料作成の補助など、幅広い業務で高い精度の支援が可能になり、業務効率化の手段として現実的に活用しやすくなっています。

また、利用できる生成AIサービスも多様化しています。代表的なChatGPTに加え、Microsoft 365との連携に強みを持つCopilot、Google Workspaceや検索関連サービスとの親和性が高いGemini、高品質な文章生成や長文処理に強みを持つAnthropicのClaudeなど、企業が選択できる生成AIサービスは増え続けています。

このような状況から、多くの企業が業務効率化や生産性向上を目的として、生成AIの活用を本格的に検討し始めています。しかし、生成AIを組織として利用する場合、単に便利なツールとして導入するだけでは不十分です。業務データや顧客情報を扱う以上、情報漏洩や不適切利用、利用状況の把握、監査対応といったセキュリティ上の観点もあわせて考える必要があります。

特に生成AIは、利用するサービスや入力内容が利用者ごとに分散しやすく、従来の業務システムとは異なる管理の難しさがあります。生成AIの利便性を損なわず、安全に活用していくためには、適切なガバナンスの仕組みを整えることが重要です。

では、企業が生成AIを活用するうえで、具体的にどのようなリスクに注意すべきなのでしょうか。次章では、生成AI利用において押さえておきたいセキュリティ課題を整理します。

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生成AI利用で押さえておきたいセキュリティ課題

企業が対応すべき生成AIのリスクは、一概に整理できるものではありません。

例えば、利用しているAIサービスの把握、入力内容や出力内容に関するリスク、利用状況の監査など、複数の観点で課題が発生します。

生成AIを組織で安全に活用するうえで、導入前に抑えておきたい課題

まず課題となるのが、利用実態の可視化です。

ChatGPT、Gemini、Copilot、Claudeなど、利用できる生成AIサービスが増える中で、組織内の誰が、どのAIサービスを、どのような目的で利用しているのかを把握することは簡単ではありません。また業務で正式に導入したAIだけでなく、個人アカウントで利用されるケースも考えられます。利用者ごとに使い方が分散しやすい点は、生成AIならではの管理の難しさです。

次に考えるべきなのが、入力内容や利用内容に関するリスクです。

生成AIに業務データ、顧客情報、個人情報、ソースコード、APIキーなどを入力してしまうと、情報漏洩につながる可能性があります。悪意がなくても、業務効率化のために資料を要約させる、文章を整えさせる、コードを確認させるといった日常的な使い方の中で、意図せず機密性の高い情報が入力されることもあります。

また、プロンプトの内容によっては、不適切な出力や危険な利用につながる可能性もあります。生成AIサービス側でも、不適切な質問や危険な指示を制限するための仕組み、いわゆるガードレールは強化されています。しかし、人間が扱う言語は非常に複雑です。複数の言語を組み合わせる、表現や文脈を変えるなど、制御をすり抜けようとする手法も存在します。情報漏洩や不適切利用のリスクをすべてAIサービス側の対策だけに任せるのは、組織利用の観点では十分とは言えません。

さらに、監査の観点も欠かせません。

万が一、情報漏洩や不適切利用が疑われる事象が発生した場合、誰が、いつ、どのAIサービスで、どのような操作をしたのかを確認できる状態が必要です。しかし実際には、複数の生成AIサービスが併用されることで、管理画面やログの確認方法がサービスごとに分散しがちです。さらに個人アカウントによる利用が発生している場合、組織側で十分に状況を把握できないケースもあります。
そのため、生成AIを安全に活用するためには、利用状況を横断的に可視化し、必要に応じて後から確認できる仕組みを整えることが重要です。

このように、生成AIのセキュリティ対策は、単に利用を許可する・禁止するという話ではありません。利用状況の可視化、情報漏洩や不適切利用への対策、監査対応など、複数の観点から安全な活用環境を整える必要があります。こうした課題にアプローチするソリューションがCloudbase AIです。

次章では、Cloudbase AIで実現できる対策について紹介します。

Cloudbase AIで実現する生成AIガバナンス

前章では、生成AI利用における主な課題として、「利用状況の可視化」「情報漏洩や不適切利用への対策」「監査対応」の3つを紹介しました。Cloudbase AIは、これらの課題に対して、ブラウザ拡張機能を活用したアプローチで対応します。

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引用:Cloudbase AI ご紹介資料(Cloudbase社)

利用状況を可視化し、シャドーAIを把握

組織では、誰がどの生成AIを利用しているのかを把握することが難しいという課題があります。

Cloudbase AIでは、ブラウザ拡張機能を通じて、ChatGPT、Gemini、Copilot、Claudeなど主要な生成AIの利用状況を一元的に可視化できます。ダッシュボードからユーザーごとの利用状況や利用頻度を確認できるほか、未ログイン状態や会社が許可していない個人アカウントでの利用を検知・制限することも可能です。

これにより、組織として把握できないシャドーAIの抑制にもつながります。

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引用:Cloudbase AI ご紹介資料(Cloudbase社)

機密情報の送信を防ぎ、安全なAI利用を実現

生成AIでは、個人情報や機密情報を誤って入力してしまうことや、プロンプトを悪用した不適切な利用が課題となります。

Cloudbase AIでは、ブラウザ上で入力されるプロンプトをリアルタイムで解析し、個人情報やAPIキー、機密情報などを自動で検知します。検知した情報はマスクして送信したり、組織のルールに応じて送信自体をブロックしたりすることが可能です。また、キーワードや正規表現だけでなく、独自ルールも組み合わせることで、組織ごとのAI利用ポリシーに合わせた柔軟な制御を実現できます。

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↑AIへ入力する個人情報を自動でマスキングする機能イメージ
引用:Cloudbase AI ご紹介資料(Cloudbase社)

AI利用をログとして記録し、監査にも対応

生成AIを組織で利用する場合、万が一のインシデントに備えて利用状況を追跡できることも重要です。

Cloudbase AIでは、利用したユーザー、日時、AIサービス、実施したアクションに加え、必要に応じてプロンプト内容もログとして保存できます。そのため、「誰が」「いつ」「どのAIで」「どのような利用を行ったのか」を後から確認でき、複数の生成AIサービスを利用する環境でも監査やインシデント調査を効率的に行えます。

このようにCloudbase AIは、生成AIの利用を単純に制限する製品ではありません。
生成AIの利便性を維持しながら、「可視化」「リスク制御」「監査」の3つを実現し、企業が安心して生成AIを活用するためのガバナンス基盤を提供します。

まとめ

生成AIは、業務効率化や生産性向上に大きく貢献する一方で、情報漏洩や不適切利用、利用状況の把握、監査対応など、生成AIならではの課題も伴います。これから生成AIの活用を進めるのであれば、利便性を損なうことなく、安全に利用できる環境を整えることが重要です。

Cloudbase AIは、ブラウザ拡張機能を活用し、生成AIの利用状況の可視化、機密情報の保護、利用ログの管理を実現することで、企業のAIガバナンスを支援します。生成AIを安心して活用できる環境づくりを検討されている方は、有力な選択肢の一つです。

NVCでは、Cloudbase AIの導入支援をはじめ、お客様の環境や運用方針に合わせたご提案を行っています。生成AIを安全に活用するための仕組みづくりをご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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