効果的なパブリッククラウド運用管理(プラットフォーム)とは:Orcaプラットフォームでセキュアなクラウドのための革新

 2024.04.10  株式会社ネットワークバリューコンポネンツ

クラウドサービスの台頭は、組織におけるシステム開発に革命をもたらしました。DevSecOpsや Shift-Left といった革新的な考え方が示すように、クラウドサービスは迅速な開発を可能にしつつ、運用や管理の面ではより洗練されたアプローチを求めるようになりました。一方で、クラウドサービスの設定ミスや脆弱性を原因とするサイバー攻撃や情報漏えいの被害は年々増加しており、クラウドの運用管理は現代ビジネスにおける重要な課題の一つとして浮上しています。

このブログでは、パブリッククラウド(IaaS/PaaS)の効率的かつ安全な運用を支援する「クラウド運用管理プラットフォーム」の重要性を掘り下げ、その導入メリットとともに、具体的なソリューションも紹介していきます。クラウド運用の課題に直面している方々にとって、この記事が新たな洞察を提供し、適切なプラットフォーム選択への道標となることを目指します。

クラウド運用管理プラットフォームとは

「クラウド運用管理プラットフォーム」という言葉は、一見聞きなれないかもしれません。他には「クラウド運用プラットフォーム」や「クラウド統制運用プラットフォーム」などの似た表現が用いられることがあります。しかし、本ブログではこの用語を「IaaS/PaaSクラウドサービス利用時の資産管理、設定管理、リスク管理、セキュリティ管理など、クラウド運用管理に必要な機能を統合的に提供するプラットフォーム」と定義します。
※この定義に該当するソリューションとして、CNAPPと呼ばれる市場の製品が存在し、クラウドサービスを広範囲に活用する組織で徐々に普及しています。

IaaS/PaaSのようなクラウドサービスを利用する際、利用者側で適切な運用管理を行うことは重要ですが、提供される機能の多様性とその複雑さは、適切な管理を一層困難にしています。クラウドサービスプロバイダ(CSP)も、資産管理や設定管理を支援するネイティブ機能やオプションを提供していますが、これらを効果的に活用するには利用しているクラウドサービス毎の専門知識が不可欠です。特に、複数のクラウドサービス(マルチクラウド)を利用している場合、それぞれ異なる管理方法を必要とします。

クラウド運用管理プラットフォーム導入の大きなメリットの一つは、異なるクラウドサービスを共通のUI/フォーマットで管理できることです。さらに重要なのは、組織内のクラウドサービス利用を管理する部門、開発部門、運用部門、リスク管理やセキュリティ運用を担当する部門が共通のプラットフォームを利用することで、それが共通言語となるということです。これにより、組織全体のクラウド運用管理の効率化を実現します。

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クラウド運用管理プラットフォーム利用メリット

クラウド運用管理プラットフォームの導入により得られるメリットは多岐にわたりますが、ここでは特に重要な3つのメリットを深掘りします。

クラウド環境全体の可視化

パブリッククラウドの利用を最適化し、セキュリティ対策を検討するためには、組織内でのクラウド環境の正確な把握が不可欠です。CSPのネイティブ機能を活用しても、個々のパブリッククラウド単位での可視化は可能ですが、特にマルチクラウド環境ではこれを統一的なフォーマットにまとめることは困難です。クラウド運用管理プラットフォームを導入することで、この可視化が容易になり、無駄なリソースの削減や必要なセキュリティ対策の明確化につながります。

DevSecOpsやShift-Leftの実現

DevSecOpsやShift-Leftは、開発の初期段階からセキュリティを考慮するという新しいトレンドです。しかし、開発者や運用者がすぐにセキュリティ対策を施すのは容易ではありません。クラウド運用管理プラットフォームは、クラウド環境を監視し、セキュリティリスクを自動的に検出することが可能です。これにより、開発者や運用者はプラットフォームからのフィードバックに基づいて対応することができ、結果的にDevSecOpsやShift-Leftを実現することに寄与します。

リスク管理とセキュリティ対策機能の一元化

サイバー攻撃やITツールの進化に伴い、リスク管理やセキュリティ対策は年々複雑化しています。特にネットワークセキュリティの領域では、UTMやSASEのような統合的なセキュリティ対策が主流となっています。同様の動きはクラウド領域においても見られ、クラウド運用に必要なリスク管理やセキュリティ対策機能を一元的に提供するのがCNAPPソリューションです。しかし、これらは基本機能に過ぎず、専門性の高い機能を提供する他のソリューションとの併用も検討していく必要があり、そのためにはクラウド全体の可視化が重要です。CNAPPだけでなく、クラウド全体の可視化や資産管理を提供するクラウド運用管理プラットフォームは、これらの複雑なセキュリティ課題に対応するのに非常に効果的です。

Orca Security社のクラウド運用管理プラットフォームの紹介

ここまでクラウド運用管理プラットフォームの重要性とメリットを詳しく見てきましたが、では実際にどのようなソリューションが存在するのでしょうか。ここでは、弊社が取り扱うOrca Security社のソリューションを例に取り上げます。

Orca Security社のOrcaプラットフォームは、クラウド運用管理に必要な機能を網羅的に提供するプラットフォームです。その最大の特徴は、エージェントレスであること。これにより、組織のクラウド環境への影響を最小限に抑えつつ、パブリッククラウド全体を定期的に監視し、可視化を実現します。更に、設定ミスや脆弱性などのセキュリティリスクの発見や侵入したマルウェアを発見する機能も提供します。

単一のUI/プラットフォームでエージェントレスで機能提供

面白い事実として、Orca Security社の名前の由来は、シャチ(オルカ)のソナー機能がクラウドセキュリティにおいて有効であるというアイデアから来ています。彼らのエージェントレス監視機能は独自の特許技術に基づいており、クラウド運用管理プラットフォームの機能を支える重要な要素となっています。

Orca Security

いかがでしたでしょうか。
パブリッククラウドの運用管理やセキュリティ対策に関心がある方は、クラウド運用管理プラットフォームの導入を検討してみてはいかがでしょうか。Orca Securityの詳細やデモについては、ぜひ弊社までお問い合わせください。

また、現在はOrca Security社のOrcaプラットフォームを用いた無償アセスメントキャンペーンも実施中です。興味がある方は、こちらのリンクから詳細をご確認いただけます。

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